ETS手術とリバーサル手術

手掌多汗症のクライマーが、ETS手術をして、重度の後遺症に苦しみ、フィンランドでのリバーサル手術に成功。ゴミ収集員復帰を目指す物語

医師の説明

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前回「注意事項と副作用(後遺症)について説明がスラーっと行われた」と書きましたが、今思うとスラーの中に重要な事がいくつも含まれていたので、医師に言われた説明を詳しく書きます。

 

ETS手術をするとほぼ確実に手汗は止まる。50%の方が脇汗も止まる。足汗は1割から2割の方が止まる。足汗を出す神経は腰部分にあるので、ETS手術で止まるのかは、分かっていない、場合によっては顔面や頭部の汗も少なくなるので、手術後は暑く感じられる方が多い。

 

代償性発汗についても、胸やお腹、胴体部、太ももなどから汗が出ます。

95%の人が術後満足していて、中には代償性発汗によって1日に何回も下着を変えるなど後悔をしている人もいます。ただ代償性発汗は暑い時にしか出ないので、夏場以外は快適に過ごせるようです。切除する神経も低位だからあまり酷くは出ないのではないか。

 

味覚性発汗 術後刺激物を食べると、顔面、頭部から汗がでやすくなる方もいる。

 

ホルネル症候群 瞼が垂れ下がる症状ですが、当院でホルネル症候群の出た方はいない

 

と言った説明でした。

 

当時ETS手術を安全な手術だと思っていた僕は、良いようにしか考えていなかったです

 

今思うと、医師の説明がグレー的な発言が多いですよね。

「ほぼ、場合、あまり、中には、など」

など、後から何とでも当てはめられる言葉を使っています。

 

人は説明をする時に良い印象を持ってもらう様に言葉を選びますよね。医者なら患者を不安にさせないように尚更言葉を選ぶと思います。

 

僕は当時「交感神経」と言うのを理解していませんでした。ほんとに身体に対して無知でした。ETS手術を「胸部交感神経遮断術」と言うのですが、(術後に交感神経の大事さを理解して勉強するようになりました。今度神経について書こうと思います。)

 

「自律神経」=「交感神経」+「副交感神経」から成り立っている。

 

なので「交感神経を切る」だとピンと来ないですが、「自律神経を切るだと、ちょっと危険なイメージを与えますよね。当時無知な僕でも「自律神経」と言う言葉は知っていましたが、言葉だけ…でした。

  

※トップページにも書いてありますが、僕はETSをして後悔してる否定派の人間です。

もし僕の身近な友達だったり、家族がETSを受けたいって言ったら全力で止めます。

手汗に悩んでETSを考えているこれを読んでる人にも、受けて欲しくはないです。

でも世の中にはETS手術をして大満足している。人生変わったと言っていたりする人も事実です。気分を害されている方には大変申し訳ないと思ってます。