手術後の身体⑤ツイッターの重要性について
ツイッターに救われた
会社を退職した僕は、心身の療養に入るようになりました。真夏の日中は日差しも暑さも厳しく、ほぼ外出が制限される身体になってしまいました。
エアコンをつけた部屋にいないと、代償性発汗で、びしょ濡れになってしまいます。
日中はツイッターを見る時間が増えました。ツイッターで「ETS手術」と検索をすると、僕と同じように、代償性発汗や後遺症で悩んでる方と知り合う様になり、必然的に交流を深める様になっていきました。
ETS手術をした時期も、切除した箇所も、住んでる所も、年齢も、性別もそれぞれ、様々でしたが、「悩み」「苦しみ」と言う共通点を持っていました。
同じ「悩み」「苦しみ」を共有する、理解し理解してもらう。
たったこれだけの事でしたが、悩んで、苦しんでいるのは自分だけじゃないんだ。
と、今後の人生に対して前向きにさせてくれました。
僕はETS手術を受けて初めての夏だったので、とても参考になる事ばかりでした。
現れている症状の共有、この身体でも海へ行けるのか?行く際の注意事項を教えてもらったり、代償性発汗辛すぎると皆で励ましあったり、日常の他愛のない会話もしていました。
また1人また1人と
同じ様に代償性発汗や後遺症で悩んでる方が増えていきました。同じ悩みを持っている訳ですから、打ち解けるのに時間は要りません。徐々にETS手術をした人だけでなく、
- 全身多汗症
- 頭部顔面多汗症
- 手掌多汗症
と「汗」に悩みを持つ人とも交流をする様になっていきました。ツイッター上で、
「汗のコミュニティ」が出来ていました。
それと同時に汗で悩んでいる方の多さに驚いていました。
サイレントハンディキャップ
僕自身「手掌多汗症」で苦しんでいた立場でした。現実社会で「手掌多汗症」の人に出会った事はありませんでしたが、こちらのサイトを知って納得しました。
多汗症はサイレントハンディキャップ
引用元
読んでいて、納得してしまう場面ばかりでした。
- 汗が大量に出るから恥ずかしい。
- 誰かに相談しても理解してくれない。
- 誰かに知られたくない。
ホントにその通りだと思います。僕も親に手汗を相談しても相手にされなくて、ちょっとグレかけた時期がありました。高校生でパチンコ屋に出入りしてましたね。
- 知られたくない
- 恥ずかしい
は、「手汗あるある」で言わずもがなですよね。
コントローラーとかカラオケのマイクとか、好きな人と手繋げない。
とかですかね、手を使うことほぼ無限に出てきます。
だからサブアカを作って、ツイッターで悩みや苦しみをつぶやいたりするんですよね。
事実インスタグラムには、「手掌多汗症」と検索すると、あんまし出てこなくて、ヒットするのは、中国語か台湾語で説明書きがバーッと出てきて「チャイナか」ってツッコミをいれた事があるのは、僕だけじゃないはずなんです。うん。
光と闇
そして、インスタを「光」だとするとツイッターは「闇」だと僕は思っています。
※あくまで個人的なイメージです。
インスタって、「インスタ映え」って言葉があるように、見て欲しい、注目を浴びたい、~してる自分を知り合いに知って欲しい、て言う外見的な部分を「光」とすると
ツイッターは、知り合いには知られたくない自分、悩みや苦しみを吐き出しやすい、内面的な部分を「闇」だと個人的に思っています。
どちらが良いとか、悪いとかではなくて、両方大切だなと思いますが、
新作のスタバや、タピオカミルクティーに、心の底から思ってもいない♡をつけるよりかは、勇気を出して悩みや苦しみの「つぶやき」に、理解したり、同じ気持ちや、一緒にがんばろうって意味での♡のほうがいいのかなと。極論すぎてすいません。
何が言いたいかと言うと
僕は現実で繋がってる友達には、今の状況は伝えていません。本当に僕の事を理解してくれている人にしか伝えていません。
でもツイッター上で名前も知らない、会ったこともない、けど理解してくれて同じ悩みを持つ「仲間たち」に救われたと言うことです。
少し前まで「うつ状態」で、消える事を考えていた僕が今こうして、笑っていられるのは「妻」の存在もそうですが、「仲間たち」のおかげでもあります。
「生きる力」を借りた気がします。
少しでも、僕のくだらない「つぶやき」や
現代文の授業中に浦安鉄筋家族を読んでいた、こんな男のブログに少しでも共感して元気をもらったと思って頂けたら幸いです。
最後にツイッターで知り合った。マッスー氏の言葉が心に突き刺さりまくったので、勝手にご紹介させて頂きます。良い言葉ですね。
ワンピースみたいな関係性
— マッスー@多汗症ミッドナイト🎶やばいそろそろネタがない!🤣 (@team_daikan) 2019年9月13日
やっぱり最高かも。
汗と言う共通テーマがあるだけで
絆は計り知れないものだと改めて思う。
単純な繋がりじゃない。
本当に信頼できる仲間。
逃げ出したくなったとき、、
もう人生にピリオドを打とうかと迷うとき、、
一旦深呼吸して、探してほしい。
仲間は必ずいるから。