ETS手術とリバーサル手術

手掌多汗症のクライマーが、ETS手術をして、重度の後遺症に苦しみ、フィンランドでのリバーサル手術に成功。ゴミ収集員復帰を目指す物語

手術後の身体②ETS手術の本当の怖さとは?

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ETS手術関連のサイトを調べて回る。

 

医師の説明では代償性発汗が主な副作用(後遺症)として、聞かされていましたが、どうやら調べていくと、交感神経を切除した事により、自律神経のバランスがくずれ「自律神経失調症」に多く見られる症状が自分だけではなく、過去ETS手術を受けた多くの方も症状として挙げられていた事が分かりました。「自律神経失調症」もETS手術による副作用(後遺症)なのではないか?

と気づいたと同時にETS手術を後悔されている方が大勢いる事も知りました。

  • 頭部や顔面から汗が出なくなり、体温調節が出来ず夏場は日常生活が困難になってしまう事。
  • 代償性発汗により好きな洋服が着られなくなった事。
  • お尻や股間部に代償性発汗が強く出てしまい人目を気にするようになった事。
  • 代償性発汗が辛すぎて医療裁判を起こされた方が多くいた事。
  • ETS手術の後遺症で障害年金を受給されている方がいる事。
  • 後遺症により通勤や仕事自体困難になり退職された方が多くいる事。
  • 後遺症の影響から「うつ病」を発症し、引きこもる様になってしまった方や離婚された方がいる事。
  • そして自ら「死」を選んでしまった方がいた事を知り愕然としました。 

手汗で困っていて、手術をすれば手汗から開放される。やっと悩みから開放された。と思ったら、それ以上の悩みを抱えてしまう。いくら手術内容に自ら同意をしたとは言え、この結果は余りにも残酷すぎると思います。

 

多くの後悔された方が、それぞれの病院で代償性や自律神経失調症の辛さを訴えても医師たちは「同意書にサインしてるよね」「手汗は止まったんでしょ?」「そんな症状は聞いた事がないよ」「心療内科へ行きなさい」などと言われ、つき帰された方もいる事を知りました。

この時に自律神経の重要性にも気づきはじめ。調べ始めると…

自律神経は、生きるためには絶対に欠かせない非常に重要な存在

引用元

【医師が解説】自律神経失調症の症状・診断・治療 | こころみ医学

と引用元の医師は書いてます。

 

この後に通うことになる心療内科の医師もETS手術は知らなかったのですが、交感神経を切除したと伝えると自分の事のように悩んでくれて「それは医療行為では無いよ」と言葉を詰まらせて言って下さいました。

 

やはり交感神経を切除してしまう事によって身体の機能を狂わせてしまうのが、

最大の後遺症であるとその時確信しました。神経の働きが狂ってしまう事で代償性発汗も起こることも。

ETS手術を行っている医師は、交感神経を切ると身体にどんな悪影響が出るか確実に知っていると思います。

知っている上で「手汗は止まる」「95%の人は満足」「低位遮断で代償性は酷くは出ないと思うよ」の部分を伝え安心させ、手術を後悔して症状を訴えてきた患者の事は「でも手汗は止まったから満足でしょ」と突き放し過去として闇に葬り去り交感神経を切る事の重要性を伝えず未だにETS手術をしている医師が存在している事。

このような切ってからどうなるか分からないギャンブルみたいな手術が、現在の日本で厚生労働省認可のもと健康保険で手軽に手術が行われている事にETS手術のを感じました。

他国でのETS手術

 ETS手術発祥国のスウェーデンでは2003年に患者から非常に多くの苦情により手術自体が禁止となった事やアメリカや様々な国で問題に挙げられている事を知りました。

 もしも説明時に医師から、この手術は交感神経という自律神経を切る手術で、手汗は止まるけど、頭部の汗が止まって熱がこもり、夏は熱中症のリスクが高くなること、自律神経のバランスが乱れ今後身体に様々な影響が出るかも知れないし、中には自律神経失調になって苦しんでいる人もいる。

海外では禁止になった国もあります、あなたはそれでも手術しますか?と言われていたら、その場で決断せず。もう少し手術の事を家族と相談させて下さいって言ってたと思います…

自分の手術前の説明もそうですが、ネットで多くの方の体験談を読むと手術前にデメリットはあまり説明されなかったと言う方がほとんどでした。中には事細かく説明してる医師もいる?と信じたいですね。

これでインフォームドコンセントが充分に果たされているのでしょうか?ETS手術を後悔している方はこの身体だったら、まだ手汗で悩んでいたほうがましだったと思うのも当然ではないでしょうか?もしこれを読まれている医師という立場にある方、こういった説明をどう思いますか?意見聞きたいです。

 

そして中には交感神経を切るリスクを全て知った上で、憧れだった、夢だった職業に就くにはETS手術をするしか方法が無かった。と言う方もいました。多汗症治療に対する困難さと現状を目の当たりにしました。

上記を全て理解した自分は今後の身体がどうなっていくのか?仕事は続けられるのか?詳しく調べずに手術をしてしまった事に対して自責の念にかられていき不安に襲われていました。妻には泣きながら現状を説明していました。この時5月の上旬で代償性発汗が徐々に出てくることになります。

 

※これを書いて思ったのは、今ETS手術を考えている方は、 よく考えて家族や親友に相談してほしいこと、

周囲に相談出来る人がいない方はETS手術を行っていない皮膚科で相談してほしいこと、

自律神経の大切さを理解してほしいこと、神経を切ってからではもう遅いこと、

片側だけ、T4遮断だけでも重度な代償性発汗がでること、

ETS手術を受けて夏以外でも日常生活をまともに送れなくなった方が多数いること、

をどうか知って欲しいと思います。

 

主な参考サイト↓この他にもETS手術をされた方のブログはほぼ全て拝見させて頂きました。

まるとんのブログ

ETS被害者の会2 - 1360270635 - したらば掲示板

ETS被害者の会2 ★2 - 1421580270 - したらば掲示板

ETS被害者の会2 ★3 - 1458117884 - したらば掲示板

ETS被害者の会2 ★4 - 1501807816 - したらば掲示板

ETS被害者の会2 ★5 - 1519000415 - したらば掲示板

滅茶苦茶な身体 ( その他の病気 ) - ETS被害 後遺症 ごく普通の日常生活を奪われて - Yahoo!ブログ

交感神経遮断 - Wikipedia

自律神経失調症 - Wikipedia